当院において、肘を怪我された方の一番多い発症機序は運動中に転倒した際に、肘を伸ばした状態で床に手をついたケースです。

柔道で不自然な姿勢で受け身をとってしまったケースやスポーツジムで床の滑り止めに足をとられ転倒してしまったケースなどです。

参考に肘の関節可動域の正常値は、肘を伸ばした状態で5度です。水平より僅か手のひら側に寄っています。

転倒した際に肘を伸ばした状態で強く床に手を衝くと、肘の角度が正常範囲を超えより過伸展(反りすぎ)し、加速度が乗った上体の重みの反発力が衝いた手から肩へ突き上げられます。その一瞬に、肘の内・外側副靭帯や筋肉の損傷や肘関節を構成している上腕骨、関節包に強い圧力が加わり脱臼や骨折に至る場合もあります。

大人はこのようなケースで重度の場合は、肘が後方へ脱臼してしまいます。12歳以下の子供では、上腕骨顆上骨折(じょうわんこつかじょうこっせつ)となるケースが多くあります。

発生基点がこのようなケースで、肘が曲がらず強い痛みがある場合は、まず患部を冷やし早急に整形外科などでレントゲンを撮ってもらい関節が外れていないか、骨折していなかを診断してもらいましょう。